お灸再考すべし。痛風も膵臓膿胞癒し、骨折も早期治癒に導く!!
一口にお灸と言っても様々なお灸の仕方があります。
もぐさを使って直接ツボにすえるお灸だけではなく、こんにゃくを温めて身体を温灸効果で活性させるものや特殊な温熱器を使うもの、
琵琶場を使ってもぐさを燃やして押し付けるお灸などなどもあります。
今回は、もぐさを直接身体のツボに据えるお灸効果について述べます。
当院でも直接灸によって、痛風や膵臓の膿胞がわずか数回で焼失した例もありますし、糖尿病でさえ、お灸を直に経絡のツボなどに据えて、改善させてゆきます。
治療家には、糖尿病に直接お灸をすることはタブー視するひともいますが、そんな必要は全くありません。
お灸の効果自身が傷を治してゆくので、加減さえ氣を付ければよいだけです。むしろ手足、腰背部やの要穴に施灸します。 また肋骨の骨折には患部に糸状のお灸をひねり据えることによって、骨折の治癒が早くなります。
これはお灸の効能で血流がよくなり、当然患部の骨の新陳代謝が促進された結果であることが理解んできます。 医師の原志免太郎博士の研究によるとカルシウムが増えることも分かっています。
当院では、がんや自己免疫疾患などの患者さんにも、自然治癒力や免疫力が向上することを企図して、鍼治療と合わせてお灸をすえて好結果を得ています。
先ほど書きました、原志免太郎医師についてですが、お灸の研究で、灸を据えると、赤血球や白血球の数が増加したり、細菌や身体中の悪いものを沢山たべるようになります。
また白血球の殺菌作用を強化する血清成分のなかの補体というたんぱく質も増加させて、殺菌作用を活性化させます。
また白血球のなかでリンパ細胞を増やし、抗体を作って病原を攻撃してくれるT細胞やB細胞や、NK細胞がガンなども攻撃します。
お灸は、この白血球数、ことにリンパの数を増やします。
原志免太郎博士は、お灸の伝道者として、そして自ずからお灸で長寿日本一になられました。
先生はお若い時に、大正年間にお灸で結核をなされている漢方医師が信じられず、それを迷信と決めつけて、それを暴こうとしてお灸の研究を始められました。
研究のラットに結核を感染させてお灸でその治癒機転が上がるかどうか研究されたのです。 ところが逆にその治癒効果に驚き、結局、その研究論文で学位を取られました。生涯お灸の普及のために努めてくださいました。
結核でペニシリンなどが使われていたことを思うと、手足、腹部や背中の経絡のツボで、胃腸が活性化し、体液も解毒浄化され、酸性アルカリ性のPhも安定するので、腸内細菌叢が改善活性して、もろもろの病を治癒に導く自然治癒力や免疫力が向上してゆくのも容易に理解できます。
原志免太郎博士は、御著書の中にも”万病に効果がある”と断言されました。
この他、お灸には間接的にもぐさをすえたり、機器などを使った温灸などもまたご紹介させていただくことにします。